Friday, January 21, 2005

蜜蜂の謎

自 然はすばらしいです。ほら、私たちの周りを見てみましょう。色々な数え切れないほどの動物や植物の種類があるでしょう。象のような大きい動物にしても、 ヴィルスのような小さい生物にしても、生きるために様々な複雑なことをしています。今回、自然のすばらしさの例として蜜蜂を考えてみましょう。

蜜 蜂は蜜の置き場を六角形に作ります。数学者によると、六角形は他の形と比べて、一番効果的と言われています。なぜかというと、同じ範囲に置ける蜜が一番多 くて、作るのに必要な材料も一番少ないからです。さらに、この蜜の置き場を作る際、中心からでなく、端から色々始めて、最後に中心で会うようになります。 それにもかかわらず、誤差とか間違いは全然ありません。即ち、正確さが高いということです。人間の場合、このようなことは精密な設計をしなければできよう はずもありません。

蜜 の置き場の作り方だけでなく、蜂たちの間の伝達のし方も非常にすばらしいです。食べ物を見つけたら、一匹の蜂が蜂の巣を目指して一直線に飛びます。着いた とき、他の蜂に特別な踊りによって食べ物のある場所の角度や距離や方向などの情報を伝えます。そうすることによって、他の蜂は食べ物のある場所が分かって 簡単に食べ物が取れるのです。

また、蜂の社会制度の面から見てもすばらしいことがあります。個体数の統制の仕方とか、社会的階級制度など人間にはまだ解決できていませんが、進化論によると人間よりずっと下の段階にいる蜂は解決しています。これはすばらしいと思いませんか。

私 はこのような現象を見て、こう考えました。「どんなふうに、蜂はこのようなことができるのか」、「どこから学ぶのか」と考えました。生まれたままの蜂は自 分で蜂の巣の作り方とか伝達のし方を考えることはできようはずもありません。それで、誰かが考えてあげたにちがいありません。この「誰か」は神様ほかなら ないと思います。なぜかというと、自然の生物の中に自分自身が一番偉いと思う人間でさえこのようなことができないからです。

その上、人間のためにも神様は蜜蜂を通してたくさんのことをもたらしてくれると思います。例えば、なぜ蜂は、いつも自分に必要なだけでなく、人間の体にとっても栄養が豊かな蜜を作るのか。まさか、蜂は人間と契約があるのでしょうか。そんなことないでしょう。

このように、人間の能力は神様の巨大な力と比べれば弱くて、神様の作った森羅万象の中のただほんの小さい生物です。だから、人間は横柄さとか尊大さという気持ちを持つべきではないと思います。神様に頼っているのだから、人間は神様を崇拝しなければなりません

2003年2月のスピーチコンテストで読み上げられたもの。

成人式のスピーチ:二十歳の主張

みなさん、こんにちは。インドネシアから来たスクマと申します。今、電気通信大学の学部の二年生です。

 インドネシアでは日本と違って成人式がありません。17歳になると、運転免許を取ったり、選挙で投票したりすることもできるようになりますが、特別なお祝いの式やパーティなどを行う習慣はありません。

  しかしそれはただ文化の違い で、「成人」そのものに対する考えは日本でも、インドネシアでも、世界中のどこの国でも共通点を持っていると思います。成人になるということは年を重ね て、経験を積んだということです。世の中で生きてきた時間が長くなるにつれて、色々なものを見たり、何かをやって失敗したり、また新しいことに挑戦したり するのだと思います。

  私自身の「成人」に対する考え を言うなら、「世の中には完全無欠なものはない」ということをだんだん実感することだ、と思います。小1のときには「父が仮面ライダーと戦えば負けるかも しれない」と思いました。小5のときには「母が世界一の美人ではないかもしれない」、そして、中3のときには「彼女が二股をしているかもしれない」と思い ました。また「オゾン層が崩壊するかもしれない」、「世界のどこかで飢餓のため死んでいく子供がいるかもしれない」、「世界はそんなに安全で、平和なとこ ろではないかもしれない」と次々実感してきました。

 しかし、ただ実感するだけでは、まだ真の成人にはなれません。その事実を受け止めて、障害を乗り越えて、すこしでも、世界を理想の状態に近づけるように(or世 界が理想の状態に近づくように)自分ができることを精一杯努力したとき、はじめて真の成人になれるのではないかと思います。世界を改善することができなく ても、せめて、自分が世界を悪くする原因にならないようにしていくだけでもいいと思います。つまり、私にとって成人になるとは一瞬でできることではなく て、継続することなのです。

 偉そうなことを言ってしまいましたけど、「本当に成人になれましたか」と聞かれたら、素直に「まだです」と答えるしかないと思います。しかし、まだだからこそ皆さんと一緒にこの成人式をきっかけにして「頑張りたいなー」と思っています。

 それでは皆さん、これから、たとえ一生かかっても、世界に向かって「私は成人になりました」と叫べるように頑張りましょう。

 ご静聴ありがとうございました。

2005年1月10日に、調布市の成人式で読み上げられたもの

インドネシアの10万ルピアの肖像

10万ルピア札の肖像はインドネシアの最初の大統領スカルノと最初の副大統領モハンマッド・ハッタのである。彼らはインドネシアの独立活動に重要な存在だったのである。スカルノはハッタとともにインドネシア共和国の独立宣言を行う人として、インドネシアの国民の誰にでも知られている。その日(19458月17日)はインドネシアの独立記念日となっている。インドネシアの首都のジャカルタの国際空港は彼らの名前(スカルノ・ハッタ)で名づけられた。

特に、スカルノ大統領は一人前の演説者であって、人の情念に強く訴えかける才能、さまざまな勢力をまとめあげて前進する天才的な調整力と指導力の持ち主だったと言われている。スカルノは日本人の妻(第三妻:根本七保子 / デウィ・スカルノ/  デウィ夫人)を持っていた。スカルノの娘の一人、メガワティ・スカルノ・プトリ、はインドネシアの第五目の大統領になった。娘が大統領になれたのはお父さ んのスカルノのカリスマ的存在がインドネシア国民の心に多少まだ残っているからのだといわれている。ちなみに、現在のユドヨノ大統領は第六目のである。